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カナダの太陽光パネル製造会社、蘭企業と組みバックコンタクト型生産

2018/08/28 18:04
工藤宗介=技術ライター
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Silfab Solarの生産ライン
(出所:DSM)
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 カナダの太陽光パネルメーカーであるSilfab Solarは8月15日、バックコンタクトタイプの太陽光パネルの量産に向けて、オランダの総合化学企業であるDSMと戦略的提携を結んだと発表した。高効率タイプのパネルを米国の住宅市場に提供する。

 提携に基づきSilfab Solarは、DSMの開発した導電性バックシートを、太陽光パネルに組み込む。DSMの導電性バックシートの設計によって隣接するセル(発電素子)が接続され、パネルからより多くの電力を出力できるようになるという。従来品と比べて30%近い出力向上を実現するとしている。

 バックコンタクト技術は、すべての電気接点が太陽光パネルの背面にあるのが特徴で、パネル前面に最大限のスペースを確保し、より多くの光を捉えて電気に変換できる。両社は、すでにバックコンタクト型セルと導電性バックシートを製品ラインに組み込むための最終試験を完了させつつあるという。

 Silfab Solarは、太陽光発電分野で35年以上の実績を持ち、太陽光パネルの開発およびジャスト・イン・タイムでの販売を行っている。製造施設はカナダ・トロントにあり、スマートモジュール技術、両面ガラス、両面受光型パネルを先駆的に開発してきたという。

 DSMは、食品や栄養補助食品、飼料、パーソナルケアおよびアロマ、医療機器、環境に配慮した製品および用途、新たなモビリティとコネクティビティなど幅広い分野を手掛ける総合化学企業。社員数は約2万3000人でグループ全体の年間売上高は約100億ユーロ。

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