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オンサイト型の水素発生装置で新機種、コンパクト性向上

2018/08/20 11:50
工藤宗介=技術ライター
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左がH2BOX-IIの試作機、右は現行機種のH2BOX
(出所:神鋼環境ソリューション)
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 神鋼環境ソリューションは、水素発生装置の新モデルを発表した。よりコンパクトにしたうえ、メンテナンススペースを削減し操作性を向上させた。

 同社は、「H2BOX(すいそボックス)」という製品名で、水電解式水素発生装置を製品化している。固体高分子膜方式を採用し、オンサイトタイプで容易に移動できるのが特徴。今回、「H2BOX-II(すいそボックス2)」をラインアップに追加した。今年10月に発売する。

 新モデルは、従来製品と同等の基本性能を維持しながら、設置面積比約33%、容積比約15%減のコンパクト化を実現した。設置スペースを縮小し、組み込みやすさが向上したという。

 また、従来は装置の周囲4方向に保守に必要なメンテナンススペースが必要だったが、新機種では背面と側面が不要となり約85%のメンテナンススペースを削減した。

 このほかの機能としては、タッチパネル操作、筐体内の強制換気機能、運転データの記録機能などを備える。オプションで寒冷地対応も可能。水素発生量は1Nm3/h以上、水素供給圧力は0.82MPa以上、水素純度は99.999%以上、水素露点は−70度以下。装置概寸は幅1000×奥行き400×高さ2600mm、乾燥重量は約500kg(予定)。

 価格は、従来機種とほぼ同価格帯になる見通し。当初1年間で10台の販売を目指す。

 同社は、1993年に固体高分子電解質膜を利用した純水の直接電気分解による水素発生装置を開発・商品化した。2018年3月末現在、国内外で約170機の納入実績を持つ。近年は、工業利用だけでなく、水素でのエネルギー貯蔵に着目した再生可能エネルギーや余剰電力の有効活用を目的とした実証事業や、災害時を想定したBCP(事業継続計画)システムなどへ利用が拡大しているという。

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