台湾沖で建設中の洋上風力
(出所:Yushan Energy)
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 三井物産は、台湾の洋上風力発電事業に参画する。Enterprize Energyグループ傘下のシンガポールのYushan Energyから、台湾で洋上風力発電所を開発中のYushan Energy Taiwanの株式50%を取得することで合意し、必要な許認可の取得などを経て8月2日に出資完了した。

 Yushan Energy Taiwanは、カナダのNorthland Powerとともに台湾の「海龍洋上風力発電所」を開発中であり、同案件の権益40%を保有する。三井物産は、同社株式を取得することで、同案件の権益20%を取得する。

 同事業では、台湾沖30~50kmの海域に出力計1044MW(1.044GW)の洋上風力発電所を開発・建設・運転する。2021年以降に予定している最終投資判断を経て、2025年までに商業運転を開始する。発電した電力は20年にわたり台湾電力公司に全量売電する計画。

 台湾では、2025年までに再生可能エネルギーによる発電量の比率を20%に引き上げることを目指しており、2024年までに3.8GW、2025年以降に追加1.7GW、計5.5GWの洋上風力発電を導入する計画。同事業は、台湾の再エネ導入計画および関連地場産業の発展に貢献するという。

 三井物産は、2018年3月末現在の発電事業における持分発電容量は9.3GWで、うち再エネ発電は16%を占める。世界の洋上風力発電は2025年までに現在の3倍に増加すると予想されており、同社は台湾以外の地域の事業展開についても視野に入れている。