[画像のクリックで拡大表示]
図1 「Neural Network Console」を無償公開
ソニー システム研究開発本部 要素技術開発部門 AIコア技術開発部 7課 シニアマシーンラーニングリサーチャーの小林由幸氏が発表した。

 ソニーはGUI(Graphical User Interface)を使ってディープニューラルネットワーク(DNN)を容易に開発できるツール「Neural Network Console」の無償提供を2017年8月17日に始めた(図1、発表資料)。同社のWebサイトからダウンロードして誰でも利用できる。同社内で開発に利用してきたツールをオープンソースソフトウエアとして公開した(図2)。深層学習の応用を広げていくには、社外の開発者の力を借りることが必要で、それを促すために公開を決めたという。

[画像のクリックで拡大表示]
図2 社内では2015年から利用
ソニーは2010年ごろから深層学習の研究開発や開発用ソフトを手がけ始め、今回発表したGUIツールも2015年から利用してきたとする。

 公開したツールを使うと、開発者はマウスによるドラッグ&ドロップ操作などでネットワークの構造を記述し、用意した学習データで学習させることができる(図3)。深層学習の研究開発で一般的な、Python言語などによるコーディングをせずにDNNの開発が可能。学習時に、DNNの各層のニューロン数や活性化関数などのパラメーターを自動的に調整し、適切な構造を導く機能を備える。DNNの出力の誤差を最小にする、計算量を最小にするという2つの評価基準をなるべく満たすようにパラメーターを決められる(図4)。

[画像のクリックで拡大表示]
図3 ドラッグ&ドロップで開発
ソニーが公開した紹介ビデオから。
[画像のクリックで拡大表示]
図4 パラメーターを自動調整
縦軸はDNNの出力の誤差、横軸は計算量で、両者をより減らす方向(グラフの左下)に向かうようにDNNのパラメーターを調整する。ソニーが公開した紹介ビデオから。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!