藻類エネルギー研究所の培養プール
(出所:日本ユニシス、ユーグレナ)
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 日本ユニシスとユーグレナは8月1日、航空機など向けのバイオ燃料(バイオマス由来の液体炭化水素燃料)用のミドリムシ培養に際し、IoT(モノのインターネット)とAI(人工知能)を活用する研究を共同で開始した。

 日本ユニシスのセンシング基盤「IoTビジネスプラットフォーム」と、AI技術「Rinza」を活用する。生産量を予測するシステムの構築などにより、ミドリムシの生産コスト低減や生産量の安定化を目指す。

 ユーグレナは、ミドリムシなどの藻類を原料に用いた新しいバイオ燃料を研究している。商用化に向け、安定かつ低コストで大量に培養できる方法を確立することが課題になっている。そのためには、天候などに左右されやすい屋外培養でも、適切に育成状況を管理し、生産量を予測することが重要となっている。

 今回の共同研究では、ユーグレナの「藻類エネルギー研究所」(三重県多気町)において、日本ユニシスのセンシング基盤を活用して、天候による育成状況の変化や培養プール内の状態を示す情報を安定的に取得する。従来の担当研究員の定期見回りによるデータ収集と比べて、工数削減による運用コストの削減が見込めるという。

 IoTビジネスプラットフォームを活用したセンシング基盤を構築することで、ハイパースペクトルカメラやセンサー群によって培養プール内の状態を可視化し、ミドリムシの成長状況など生産管理に必要な情報をリアルタイムで把握できるようになるという。

 これらの情報を蓄積し、RinzaのAI技術を活用して解析することで、天候など変化する環境要因に連動した藻体生産量を予測するための増殖シミュレーションモデルの構築を目指す。また、取得したノウハウをその他の生物や農業などのセンシング、予測にも活用していきたいとしている。