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トヨタ、米で燃料電池トラックの改良型、「バイオマス水素」も計画

2018/08/01 21:14
工藤宗介=技術ライター
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燃料電池大型商用トラック改良型
(出所:トヨタ)
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米FuelCell Energyなどが開発を進めるTri-Gen(トライジェン)の設置例
(出所:FuelCell Energy)
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 トヨタ自動車の北米現地子会社Toyota Motor North America(TMNA)は7月30日(米国時間)、米国の研究機関であるCenter for Automotive Research主催のイベントにおいて、航続距離や居住性を向上させた燃料電池大型商用トラックの改良型を公開した。

 運転席のスペースに簡易ベッドを備えたスリーパーキャブを採用したほか、燃料電池(FC)ユニットの配置を工夫してホイールベースを延長せずにより広い車内空間を確保した。また、水素タンクを4本から6本に増やし、通常運航における満充填時の推定航続距離を約320kmから約480kmに伸長したとしている。

 TMNAでは、トヨタの物流施設からのCO2排出量ゼロを目指す「トヨタ環境チャレンジ2050」の一環として、2017年夏からカリフォルニア州で燃料電池大型商用トラックの実証実験を実施している。港湾エリアの貨物輸送に実験車1台を導入し、これまでに約1万6000km走行した。改良型は、これらの成果をもとに開発したもので、今秋から実証実験に追加導入する計画。

 このほかにもTMNAは、燃料電池開発を手掛けるFuelCell Energyと共同でカリフォルニア州ロングビーチ港に出力2.35MWの燃料電池発電施設と水素ステーションを併設する「Tri-Gen(トライジェン)」を建設する予定。同施設は畜産場の家畜排泄物や汚泥などの廃棄物系バイオマスから水素を生産して発電するほか、燃料電池大型商用トラックなどに水素を供給する。2020年に稼働開始する予定。

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