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サウジが風力の初入札、世界最安2.13セント/kWhも

仏EDFとマスダールのコンソーシアムが提示

2018/07/30 17:32
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 サウジアラビア政府は7月23日、電力系統に連系する大規模な風力発電所として同国では初となる400MWの風力発電所「Dumat al-Jandal プロジェクト」に4件の応札があったことを明らかにした。同風力発電所は、ヨルダンとの国境近くに建設を予定している。

 再生可能エネルギー開発局(REPDO)が募集していた同プロジェクト入札に対して、欧州や地元の電力事業者らからなるコンソーシアム4組が応札、その入札価格を公表した()。

サウジアラビア政府が発表した、400MW風力発電プロジェクト「Dumat al-Jandal」の応札結果。カッコ内は各企業が拠点とする国で、サウジアラビアの企業はカッコ表記なし
(公開情報を基に日経BP総研 クリーンテックラボが作成)
応札企業
応札価格 ($/kWh)
EDF Renewables(仏)/Masdar(UAE)
$0.0213
Engie(仏)/Saudi Services for Electro Mechanic Works
$0.0236
ACWA Power/Martifer Renewables(ポルトガル)
$0.0269
Enel Green Power(伊)/Al Babtain Contracting
$0.0339

 最も低い応札価格は、フランスのEDF Renewablesとアラブ首長国連邦(UAE)の政府系企業マスダールからなるコンソーシアムによる21.30ドル/MWh(0.0213ドル/kWh、2.13セント/kWh)。これは、風力発電コストとして世界最安レベルという。

 次に低いのはフランスEngieとサウジアラビアの電設関連会社のコンソーシアムによる23.62ドル/MWh(0.02362ドル/kWh、2.362セント/kWh)で、以下サウジアラビアの電力大手ACWA Powerとポルトガルの再生可能エネルギー事業者、イタリアのEnel Green Powerとサウジアラビアの建設事業者が26~33ドル/MWhで応札という結果となった。

 ただ、サウジアラビア政府のエネルギー・産業・鉱物資源省が発表した声明によると、「この応札結果は、REPDOが落札先を決定したものではない」としており、最安の応札価格が同プロジェクトの落札につながる訳ではないと説明している。

 今後、同国政府は各コンソーシアムの応札内容がプロジェクト提案依頼書(RFP)の要件を遵守しているかを確認したうえで、最終的なプロジェクト落札者を決定することになる。

 サウジアラビアは2023年までに9000MW(9GW)の設備容量分の再エネを開発する計画であり、今回の入札もその一環となる。

 再エネ電源として風力だけでなく太陽光も大幅に導入すると見込まれており、ソフトバンクが2019年までに合計7.2GWとなるメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設することが決まっている(関連記事)。

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