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パーム由来酸油から低コストで燃料油、バイオマス発電に供給

2018/07/30 11:00
工藤宗介=技術ライター
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油改質プラントのイメージ
(出所:富士通商)
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 富士通商は7月25日、東京農工大学と共同で、パーム由来酸油(PAO)から遊離脂肪酸(FFA)を選択的に除去し、低コストでディーゼル発電用燃料油を製造する技術を開発し、特許申請したと発表した。今後、油生産国などに油改質プラントを建設し、バイオマス発電用の燃料として自社発電設備に供給するほか、外販にも乗り出す。

 今回開発した改質技術は、新規固体触媒を用いて一段で油脂中のトリグリセリドのエステル交換と、低級アルコールとのエステル化反応を選択的に行うもの。

 従来の手法は、エステル交換反応と遊離脂肪酸のエステル化の両方に低級アルコールを使うため、相対的に高コストだった。今回開発した技術では半分以下の改質コストで燃料油の製造が可能になるという。

 2019~22年にかけて油改質プラント3基を順次建設する計画。2022年には年間100万メトリックトン(MT)の燃料(電力換算で145MW)を生産する。うち30万MTを2020年4月までに建設する自社発電設備に供給するほか70万MTを外販する。

 同社によると、今回の事業は東京都の経営革新計画にも承認されたという。総事業費は200億円と見込んでおり、クロスボーダー取引を含めたプロジェクトファイナンスで調達したいと説明している。

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