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「地震で約半年遅らせました」、熊本最大のメガソーラー竣工

益城町にカナディアン・ソーラーが48MWを開発、九電の送電施設を買収

2017/07/27 10:28
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテック研究所
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竣工式で玉串を奉奠するカナディアン・ソーラー・プロジェクトのジェフ・ロイ社長
(出所:日経BP)
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竣工式後にテープカット
(出所:日経BP)
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丘の中腹に見える
(出所:日経BP)
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 カナディアン・ソーラー・プロジェクト(東京都新宿区)は7月26日、熊本県益城町において、出力約47.7MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「CSJ益城太陽光発電所」の竣工式を開催した。

 熊本県では最大規模の太陽光発電所の稼働となった。

 同社は、太陽光パネル大手のカナディアン・ソーラーの日本における太陽光発電所の開発・運営を担う企業である(関連インタビュー)。今回の益城町の案件は、同社にとって最大規模の発電所となり、6月2日に運転を開始していた。

 この売電開始によって、日本における稼働済み太陽光発電所の合計出力は112.7MWとなった。

 益城町上陳にある、84万6626m2の丘陵に立地する。元々ゴルフ場の開発予定地だったものの、事業化に至らなかった土地を活用した。ゴルフ場の開発計画時に、地権者がほぼ1社に集約されていたため、土地に関する交渉がスムーズに進んだという。

 こうした経緯から、一度は熊本県から林地開発許可を取得したものの、事業化が頓挫した時点で許可を返上していたため、メガソーラーの設置に際して、改めて許可を取得して開発した。

 立地する益城町は、2016年4月に起きた熊本地震で、震度7の地震に2度も見舞われた。

 カナディアン・ソーラー・プロジェクトのジェフ・ロイ社長によると、「地震の発生時は、土木工事中の段階で、幸いにも、大きなダメージを受けなかったものの、施工の予定を遅らせた。益城町をはじめとする地域全体が甚大な被害を受けていたこと、メガソーラーの施工の従事者も地域の住民であり、被災していたことを考慮して、一時的に施工を中断した」(支援物資に関する関連ニュース)。

 このような状況にありながら、売電開始は、当初予定の2017年初から、約半年の遅れに留まった。

 発電事業者は、カナディアン・ソーラー・プロジェクトが設立した特定目的会社(SPC)のティーダ・パワー22合同会社となる。

 太陽光パネルの設置容量47.693MWに対して、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力は34MWで、約1.4倍の過積載となっている。

 年間発電量は約5万7000MWhを見込んでいる。買取価格は36円/kWh(税抜き)で、九州電力に売電している。

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