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芙蓉総合リース、東大発・蓄電池ベンチャーに出資

2018/07/04 20:07
工藤宗介=技術ライター
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 芙蓉総合リースは6月29日、蓄エネルギーシステムを開発する東京大学発のベンチャー企業であるエクセルギー・パワー・システムズ(東京都文京区)と資本業務提携したと発表した。エクセルギーが実施する第三者割当増資を引き受け、次世代型の蓄エネルギーシステムなどの販売やサービスの提供をファイナンス面でサポートする。

 エクセルギーは、独自開発の水素蓄電池「エクセルギー電池」を活用した次世代蓄エネルギーシステムなどの開発・製造を手掛ける。エクセルギー電池は、温度上昇を5度以内に抑える独自の電池構造を採用し、一般的な蓄電池を大幅に上回る連続的な急速充放電が可能という。

 また、電池内部に水素を封入して酸化による電極の劣化を抑え、一般的な蓄電池を大幅に上回る充放電のサイクル寿命15万回以上を実現したという。電離起電力を充電電圧で設定できるため、制御装置がなくても過充電せずフローティング充電が可能で、無停電電源装置などにも向くという。リチウムや有機溶剤などを使用せず安全性にも優れる。

米国ハワイ州の実証プロジェクトで設置された蓄エネルギーシステム
(出所:芙蓉総合リース)
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 エクセルギー電池は2020年に量産を開始する予定。また、蓄エネルギーシステムは、再生可能エネルギー導入率40%を超える米国ハワイ州や欧州において系統に接続して需給バランス安定化の実証プロジェクトを展開している。国内では港湾施設や鉄道システムの省エネを実現する実証プロジェクトも展開している。

 芙蓉リースは、2017年に開始した中期経営計画「Frontier Expansion 2021」において、戦略分野のひとつに「エネルギー・環境」を挙げ、これまでに福島県・宮城県を中心に太陽光発電事業や、水素エネルギーを活用したホテルの建物リースなどに取り組んでいる。

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