1. はじめに

 山形大学の有機材料システム研究施設を筆者は2016年6月に訪問し、その一部を見学した。4回に分けて見学報告をする。報告では、筆者の独断と偏見によるコメントもあえて織り交ぜて紹介する。

2. 山形大学の有機材料システム研究施設

 山形大学の有機材料システム研究推進本部は、産学官連携で基礎研究から応用開発および事業化まで推進する世界屈指の国際拠点である。下記の7施設から成る。

(1)有機エレクトロニクス研究センター「ROEL」(約5700m2
 対象は、有機EL、有機太陽電池、有機トランジスタ、フレキシブルデバイス、有機合成、デバイス作製(印刷・蒸着)、評価解析。

(2)グリーンマテリアル成形加工研究センター「GMAP」(約2800m2
 対象は、高分子成形加工、微細加工、物性評価、グリーンマテリアル合成。

(3)有機材料システムフロンティアセンター「FROM」(約10000m2
 異分野融合のための「フューチャーセンター」を設けている。対象は、プリンテッドエレクトロニクス、微細加工、バイオマテリアル、3Dプリンター。

(4)有機エレクトロニクスイノベーションセンター「INOEL」(約4000m2
 対象は、有機EL、有機太陽電池、有機トランジスタ、蓄電デバイス、開発・試作(印刷・蒸着)事業化支援、有機EL照明標準化。

(5)蓄電デバイス開発研究センター「DBAT」(約2000m2
 セパレーターのパイロットプラントを設置。

(6)xEV飯豊研究センター(約2500m2
 電池のワンストップ開発拠点と位置付けている。対象は、正極・負荷・電解液・回路・電池の試作開発および評価解析、電気自動車電池解析、安全性試験。

(7)実証実験工房スマート未来ハウス「MIHO」(約230m2
 対象は、有機材料システム分野などの開発試作品の社会実装試験。

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