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ポルトガルで空調の「ADR」実証、NEDOとダイキン工業

再エネ大量導入時の需要ピークに対応

2018/07/03 11:18
工藤宗介=技術ライター
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実証システムのイメージ
(出所:NEDO)
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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とダイキン工業は6月28日、ポルトガル・リスボン市で構築を進めてきた、空調を対象にした「自動デマンドレスポンス(ADR)」の実証システムがこのほど完成し、7月から実証運転を開始すると発表した。実証運転開始に先立ち、6月29日にリスボン市庁舎で運転開始式を行った。

 ポルトガルでは、風力発電や水力発電などの再生可能エネルギーの導入を積極的に進めており、2017年の実績では総電力消費量のうち約44%を再エネで賄っている。その一方、再エネの発電量は自然環境にも左右されるため、電力需要ピーク時の安定供給が課題となっている。

 NEDOは、2016年11月にポルトガルの国立エネルギー地質研究所(LNEG)と、電力の需給状況に応じて需要を自動創出・抑制する「自動デマンドレスポンス(ADR)」の実証事業について基本協定書(MOU)を締結。同時にリスボン市と、同市庁舎などを実証サイトとすることに合意し、委託先にダイキン工業を選定して実証システム構築を進めてきた。

 業務用ビルなどで電力消費の約4割を占めるとされるエアコンに着目し、リスボン市庁舎など市内4カ所の施設にデマンドレスポンス機能と蓄冷機能を搭載したビル用マルチエアコンを設置した。電力の受給状況に応じて蓄冷機能も活用して空調機器の電力消費量の上限を自動制御し、室内環境も考慮したうえでの需給調整運転の検証を行う。

 前日の天候や日々のエアコンの使用状況などから当日の電力需要の推移を予測して運転を自動調整する制御システムを構築。ADRシステムやVPPシステムのパートナー企業からの電力需要の創出・抑制指令に基づき、空調機器の自動制御を通じて電力需給のバランスを調整し、その効果を検証する。

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