図1 「MSC Apex Grizzly」
図1 「MSC Apex Grizzly」
船体の大規模アセンブリーモデルの構造解析。
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 エムエスシーソフトウェア(本社東京)は大規模アセンブリーに対する解析モデル作成機能の強化など、2017年6月下旬に発表した統合型CAEツール「MSC Apex」の新版「同 Grizzly」の概要を明らかにした(図1)。複数部品によって組み立てた解析モデルについて、部品の境目で節点を一致させる処理(エッジタイ)を、1操作で可能にした。さらに、力が構造体にどのように伝わっていくか、直観的に見るための機能を用意した。

 大規模アセンブリーのモデル作成機能は、MSC Apexの特徴であるアセンブリーの解析機能(コンピュテーショナルパーツ機能)を強化するもの(関連記事)。コンピュテーショナルパーツ機能は、部品に対する解析計算を合成することでアセンブリー全体の計算結果を得られる。全体を連結して1部品にしたモデルを作成する必要がなく、一部部品を変更したときの再計算の計算量が大幅に省ける。ただし従来版では部品同士を“接着”する指示が可能だったものの、部品の境界において双方の部品の解析メッシュを整合させていなかった。

 新版のエッジタイ機能では1操作で、アセンブリ内にある部品の境界全部で節点位置を一致させられる(図2)。「一致させなくてもMSC Apexでの解析計算は可能だったが、もっと以前のアセンブリーの解析では節点位置を一致させることがほとんであり、その場合と極めて近い解析結果が得られる」(エムエスシーソフトウェア)。MSC Apexで作成したモデルを他のCAEツールに渡して、そこで解析計算を実行するユーザーも多く、そのようなユーザーはメッシュを部品境界で整合させた上で「モデルを渡した先で『2重節点を1つにする』といった機能を適用すれば、解析計算を実行できる」という。

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図2 アセンブリ内にある部品の境界全部で節点位置を一致させるエッジタイ機能
左が機能適用前、右が適用後。

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