パワコン8台による分散制御

 モジュール内の配線を3次元曲面と太陽の日射角度を考慮して結線することで、午前と午後の発電量が低下しないようにした。パワーコンディショナー(PCS)8台による分散システムを採用し、MPPT(最大電力点追従制御)を個別に行うことで、影の影響を少なくした。

 MPPTでは、蓄電池の変動で昇圧と降圧を切り替えることで、蓄電池が満タン状態から空まで高効率で充電されるよう工夫したという。

 この他にも、モーターはアモルファスと平角線を用いたインホイールモーターを採用し、オートクルージング機能を搭載した。前輪はマルチリンク&プルロッドサスペンション、後輪はマルチリンク&リジッドサスペンション。ステアリングは4WS。1人乗りで車体寸法は全長4990mm×全幅1050mm×全高1070mm。

 車名の「Wing」は“自然との共存”と、若きエンジニアが“将来に羽ばたく”ことを意味して命名した。

 ブリヂストンワールドソーラーチャレンジへの参戦は今回で3度目。2015年の前回大会では2人乗りのクルーザークラスで準優勝しており、今回はより速度を重視したデザインの車両で1人乗りのチャレンジャークラスでの優勝を目指す。

 ブリヂストンワールドソーラーチャレンジは、オーストラリア大陸を北から南へ約3000kmを縦断するもの。今大会では、太陽電池面積が縮小(6m2から4m2)され、車体寸法制限が大型化(全長4.5m×全幅1.8mから全長5.0m×全幅2.2m)するなど、車体設計の規制が変更されたことにより、新しいデザインの車両が登場すると予想される。