長崎県五島列島周辺の流速分布
(出所:みずほ情報総研、九州大学、鹿児島大学)
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和歌山県潮岬沖の流速分布
(出所:みずほ情報総研、九州大学、鹿児島大学)
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 みずほ情報総研(東京都千代田区)と九州大学、鹿児島大学は6月19日、日本の海洋エネルギー発電に関する資源量分布図「海洋エネルギーポテンシャルマップ(地域詳細版)」を公開した。海洋エネルギー発電の実海域試験および事業を検討する企業に活用してもらうことを目的としたもの。

 今回公開したのは、波力・潮流・海流・海洋温度差発電の4種類のポテンシャルマップ。それぞれ海洋エネルギー発電装置を試験する可能性が高い海域または事業化に有望な海域について、観測とシミュレーションに基づく海洋エネルギー発電の資源量を評価した。

 対象海域は、波力ポテンシャルマップが銚子沖の1カ所。潮流ポテンシャルマップが瀬戸内海東部、瀬戸内海西部、関門海峡、有明海・八代海、五島列島の5カ所。海流ポテンシャルマップがトカラ海峡、大隅海峡、足摺岬沖、潮岬沖の4カ所。海洋温度差ポテンシャルマップが久米島沖の1カ所。PDFで閲覧できるほか、元データをCSVでダウンロードできる。

 また海流データベースでは、トカラ海峡から潮岬沖までの黒潮について任意の時刻の流況を参照できる。また、計算データをダウンロードできる。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業「海洋エネルギー技術研究開発/海洋エネルギー発電技術共通基盤研究/性能評価手法及びポテンシャルの調査」として、2014年度~2017年度に実施した。

 海洋エネルギー発電は、世界的に実証研究のフェーズにあり、市場はまだ確立されていない。四方を海に囲まれた日本では、地域の特徴に合った海洋エネルギーの利用が望まれており、一部の発電装置は実海域に設置され実証実験が行われつつある。同マップが海洋エネルギー発電の導入促進に貢献することを期待しているという。