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アサヒビール茨木工場、「太陽光由来水素」を使い燃料電池で発電

2019/06/21 19:52
工藤宗介=技術ライター
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茨城工場見学棟屋上の太陽光パネル
(出所:アサヒグループホールディングス)
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アサヒビール茨城工場内に設置されたH2One
(出所:アサヒグループホールディングス)
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 アサヒグループホールディングスは、アサヒビール茨城工場(茨城県守谷市)に、東芝エネルギーシステムズ(川崎市)の自立型水素エネルギー供給システム「H2One」を導入し、6月17日から稼働開始した。気象条件などによる出力変動が大きく事業活動での利用が難しかった再エネ電力を安定的に供給する。

 同工場の見学棟屋上に出力102kWの太陽光パネルを設置し、発電した電力で水素を製造してタンクに貯蔵する。独自の水素エネルギー管理システム「H2EMS」で最適制御することで、製造した水素を計画的に純水素燃料電池システム「H2Rex」の燃料とし、発電することで、安定的に電力を供給する。

 今回の導入は実証的な位置付けで、工場見学の試飲に必要なビールサーバーなどの電力を賄うことを想定している。今後、同システムの効果を検証し、他施設への展開の可能性を検討する。アサヒグループホールディングスでは、2050年に国内の「CO2排出量ゼロ」を目指している。

 東芝エネルギーシステムズは、これまでH2Oneを駅やホテル、スタジアムなどに納入しており、今回のアサヒビール工場向けは累計11台目の納入となる。環境省が進める「水素を活用した自立・分散型、エネルギーシステム構築事業」の対象となり、IBJL東芝リースが代表事業者となる(関連記事:豊田自動織機、工場内に「再エネ水素充電所」設置) 。

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