ソーラーフロンティアの「SFKシリーズ」
(写真:ソーラーフロンティア)
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 ソーラーフロンティアは2017年6月21日、同社のCIS薄膜太陽光パネルの新製品「SFKシリーズ」を発表した。出力(定格変換効率)は180W(14.7%)と185W(15.1%)。CIGS(Cu、In、Ga、Se、S)系太陽電池の製品として初めて定格の変換効率が15%台にのったことになる。現行の「SFシリーズ」の変換効率は最高で14.2%だった。新製品は2017年9月に受注を始め、2018年1月に出荷するという。

 現行の多結晶Si太陽光パネル製品の多くは定格の変換効率が15~16%台。定格の変換効率は、太陽が南中時でしかも高度が約41.8度、摂氏25度などの条件で測定されているが、実際には太陽の位置は刻々と変化する上、夏季の晴天時の日中はパネルの温度は摂氏70~80度にもなる。

 多結晶Si太陽電池の場合、夏場の高温時や朝夕または曇天による低照度時には変換効率が大きく低下する課題がある。CIGS系太陽電池はこうした場合の変換効率の低下率が小さい。このため、定格の変換効率が同じであれば、1日の発電量は多結晶Si太陽電池より多くなる。

 これまでは定格の変換効率自体にやや差があったが、今回の新製品ではその差が大きく縮まったことで、実環境における1日または年間の発電量では多くの多結晶Si太陽光パネル製品に並ぶか、超えたとみられる。