シン・エナジー(旧・洸陽電機、神戸市)は5月10日、愛媛県内子町で計画を進めてきた小規模の木質バイオマス発電所「内子バイオマス発電所」の起工式を開催した。順調に工事が進んだ場合、今年11月にも発電を開始する見込み。

 発電規模2MW未満の商用小型バイオマス発電所としては、四国で初めての施設という。

内子バイオマス発電所の完成予想図
(出所:シン・エナジー)
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 内子町は2007年にバイオマスタウン構想を策定しており、ペレットストーブ導入事業など早くから木質バイオマス資源の有効活用を進めてきた。同発電所は、内子町から土地を賃借し、小田原木市場・内藤鋼業小田工場(木質ペレット工場)に隣接して発電設備を設置する。

 発電設備には独ブルクハルト社製の小型高効率木質バイオマス熱電併給装置6機と、米アクセスエナジー社製のバイナリー発電装置1機を採用した。システム全体の定格出力は1115kWと小規模ながら発電端効率は33%超、送電端効率は30%超と、3万kW級のバイオマス発電設備の発電効率に匹敵するという。

主要な発電設備の外観
(出所:シン・エナジー)
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 年間発電量は約883万kWh、うち送電量は約811万kWhの見込みで、一般家庭2500世帯分に相当する。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)を利用して四国電力へ全量売電する。

 燃料となる木質ペレットは、内子町とその周辺地域から集めた地元産未利用材を活用する。内子町森林組合をはじめとする地元林業事業者が原木を供給し、内藤鋼業が木質ペレットに加工する。

 内子町森林組合と協議し、内子町内で調達可能な木材の量をもとに発電規模を決定した。必要な資金は、地元企業およびNECキャピタルソリューションからの出資と、地元金融機関である伊予銀行からの融資により調達した。

事業スキーム
(出所:シン・エナジー)
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