PKSを導入したカラワン工場
(出所:DIC)
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 DICは6月8日、インドネシアの100%子会社であるPT.DIC Graphicsで顔料を生産するカラワン工場において、ボイラー用燃料の一部を石炭から再生可能エネルギーであるパーム椰子殻(PKS)に置き換える取り組みを本格的に開始したと発表した。

 カラワン工場は、同社が連結子会社化した2012年以降、右肩上がりの増産に伴い使用エネルギーが増大していた。そのためCO2の排出量が増加しつづけていることが課題だった。そこで、石炭と同じ固形燃料で、発熱量がほぼ同等であるPKSを採用した。

 同社によると、PKSは石炭よりもコストがかかるが、カーボンニュートラルの考え方により、CO2排出を削減できる点を評価したという。

 2017年にエネルギー管理システムの国際規格「ISO-50001」認証を取得し、環境負荷を軽減する取り組みをスタートした。石炭使用量の約12%をPKSに置き換えることで年間約5000tのCO2を削減できるという。

 今年度は同活動を本格化した。1月からPKSの比率を25%に引き上げ、CO2排出量を年間約1万t削減する。これはDICグループ全体の約2%削減に寄与するという。

 DICグループは、省エネと低炭素化の取り組みとして「2013年を基準年として2020年時点にCO2排出量を7.0%削減する(年平均1.0%削減)」とする目標を掲げている。これまでも国内外でバイオマスボイラーや風力や太陽光発電、コージェネレーション(熱電併給)システムを導入した。

 茨城県神栖にある鹿島工場では、2018年1月に、出力1.6MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を竣工し、全量を自家消費している (メガソーラー探訪:国内最大級の「自家消費型メガソーラー」)。