隠岐に設置されたNAS電池
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 日本ガイシは6月11日、沖縄県浦添市で開発中のスマートシティ(環境配慮型都市)「浦添市てだこ浦西駅周辺開発地区」に、電力貯蔵用NAS(ナトリウム硫黄)電池を納入したと発表した。スマートシティにおけるさまざまな分散電源の需給バランスの調整と非常時のバックアップ電源として利用する。

 浦添市では、沖縄都市モノレール・てだこ浦西駅(2019年春に開設予定)の周辺にスマートシティの開発を進めている。スマートシティでは、系統電力に加えて太陽光発電や都市ガス・天然ガスを使うコージェネレーション(熱電併給)システム、NAS電池などを組み合わせた分散型エネルギーシステムを導入する。2020年度内に開業予定。

 納入したNAS電池の仕様は、定格出力が800kW(0.8MW)、定格容量が4800kWh(4.8MWh)。20フィート(約6m)コンテナ内に電池本体と制御装置類を組み込んだコンテナ型NAS電池4台で構成される。九電工から受注した。

 太陽光発電など出力の変動する再生可能エネルギーやコージェネレーションなどの分散電源が発電した電力をNAS電池に充放電することで、需給バランスを改善する。地域の多様な供給電力を最大限に活用し、効率的かつ安定的に供給することを目指す。

 また、災害などによって系統電力が停電した場合、NAS電池からも最大6時間、電力を供給する。台風による停電のリスクが高い沖縄県において、災害に強いエネルギー供給システムを構築するという。

 島嶼における太陽光などによる出力変動をNAS電池を使ってバランス制御しているケースとしては、沖縄県宮古島や島根県隠岐がある(関連記事・隠岐)(関連記事・宮古島)。