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排尿障害の遠隔診療モデル確立へクラウドファンディング

モバイル尿流量計を活用、ゼオシステムと神奈川県医療機器コーディネーターネットワーク

2018/06/11 18:15
近藤 寿成=スプール
現在使用できるFreeflowの試作機(左)と、製品版の3Dモデル(右)
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想定データの画面イメージ
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従来の検査とFreeflowを使った測定(将来像)の比較
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 ゼオシステムと神奈川県医療機器コーディネーターネットワーク(MedeK)は共同で、ゼオシステムが開発中のモバイル尿流量計「Freeflow」を活用した排尿障害の遠隔診療モデル確立のための実証実験費用を、クラウドファンディングサイト「FAAVO」の全面協力で2018年6月11日に開始した。成立すれば、クラウドファンディングによる医療機器の実証実験が神奈川県で初めて実現するという。

 Freeflowは、在宅時のリラックスした状態で尿流量を複数回測定できるデバイス。測定データは、Bluetooth経由で閲覧用ソフトウエアに転送可能。排尿量測定における尿重量検査との相関係数は0.98という結果が出ており、検査機器としては十分な精度を確保しているとする。デバイス開発には、日本の泌尿器疾患治療を先導してきた日本赤十字社医療センター 院長の本間之夫氏(元 東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学教授)が協力する。

 今回、横浜国立大学が神奈川県からの受託事業として開設した「かながわ医療機器レギュラトリーサイエンスセンター(MDRS)」と、神奈川県域での医工連携を振興させる役割を持つ「神奈川県医療機器開発コーディネーター」の連携組織であるMedeKがFreeflowの可能性を評価し、実際の診療プロセスにおける有用性・実用性を検証するための実証実験を企画。その実験費用をクラウドファンディングサイトで募集することにした。成立次第、多施設で実証実験を開始し、2018年度中の成果発表を目指す。

 実証実験では、現在開発中のFreeflowβ版を使用し、実験参加医療機関(主に神奈川県内のクリニックを予定)に一定期間貸与。医師が受け持つ排尿障害の患者(複数)に、Freeflowによる自身での尿流量測定を1週間程度依頼する。Freeflowは100回程度のデータを機器内に保存可能。

 貸出期間終了後、次の診察時に患者からFreeflowを受け取り、データをWindows対応の閲覧ソフトにインポートしてデータの確認と評価、治療効果の確認を行う。1日の中での変化や数日に渡る連続的な尿流量の推移を医師が見ることで、排尿障害の病態評価、治療効果の評価をより緻密に行えることが期待される。

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