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藤巻建設、須坂市で小水力、除塵装置を新開発

2019/05/31 10:15
工藤宗介=技術ライター
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新型横軸クロスフロー水車
(出所:藤巻建設)
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新型除塵装置
(出所:藤巻建設)
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 藤巻建設(長野県飯山市)は4月26日、長野県須坂市に小水力発電所「米子北の沢用水発電所」を建設したと発表した。北の沢川から取水する農業用水である北の沢用水を利用したもの。使用水量は0.43m3/s、有効落差は36.54mで、最大出力は115.0kW。

 新型の横軸クロスフロー水車を採用した。ランナ、ガイドベーン、ケーシングなど構成要素の形状を見直し、最高効率と部分負荷効率を向上したという。CFD解析(水と空気の流れをコンピューターによって解析する手法)で抽出した流路形状を基にモデル機を製作し、性能確認試験を行った。

 また、新型の除塵装置を開発した。目開き1mmのメッシュと2つの角度を持つ特殊なスクリーンを採用することで、取水効率を向上させたという。水車側の制御により、スクリーン面に流水を逆流させる「逆流作用」により、スクリーンに付着した塵芥を洗い流せるという。

 一般財団法人・新エネルギー財団の「水力発電の導入促進のための事業費補助金(水力発電実証モデル事業)」の交付を受け、2017年度から建設工事を進めてきた。今後、2022年まで実証実験を行い、実機での性能を確認する。2023年度から売電開始する予定。

 同社は、再生可能エネルギー事業として、水力発電のほかにも太陽光発電のプランニングから設計、施工、管理を手掛ける。現在、合計17カ所で実績があるとしている。

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