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東ガスがメガソーラーに初出資、九州の約10MW分の稼働済み案件取得

2018/05/30 11:13
工藤宗介=技術ライター、金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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東京センチュリーの出資する「鳥取・米子メガソーラー発電所」
(出資:日経BP)
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 東京ガス、東京センチュリー、九電工は5月28日、3社共同で再生可能エネルギー発電事業を取得・開発・運営することで基本合意書を締結した。最初の取り組みとして、九州にあるメガソーラー(大規模太陽光発電所)6カ所の稼働済み案件を共同所有する。

 東京ガスがメガソーラーを所有するのは、今回が初めてとなる。

 合意に基づき、東京ガスの100%子会社であるプロミネットパワー(東京都港区)と九電工は、東京センチュリーが100%保有する太陽光発電事業者のSKFパワー合同会社の出資持分の一部をそれぞれ取得した。取得比率はプロミネットパワーが39%、九電工が22%で、プロミネットパワーの出資構成は東京センチュリーと同比率になる。

 SKFの所有する案件は、熊本県南関町にある「南関セキア第一発電所」(発電容量1.624MW)と「南関セキア第二発電所」(同1.635MW)、福岡県鞍手町にある「鞍手第一発電所」(同2.143MW)、「鞍手第二発電所」(同1.072MW)、「鞍手第三発電所」(同1.072MW)、福岡県みやこ町にある「みやこ発電所」(同2.171MW)の合計9.717MW。いずれも2012年から2014年に運転を開始している。

 今後、東京ガスは職務執行者をSKFに派遣し、東京センチュリーとともに事業運営を担う。また、九電工が技術サポートを行うことで、太陽光発電電力を安定的に供給していく。発電した電力は九州電力および福岡県の新電力会社である芝浦電力に全量売電する予定。

 東京ガスは、2017年2月に自然電力(福岡市)との提携を発表するとともに、太陽光発電の開発・運営を手掛ける子会社としてプロミネットパワーを同年8月に設立していた。プロミネットパワー設立の際、早期に60MWの太陽光電源の獲得を目指すと公表していた。今回、稼働済み案件として約10MWに出資することになった。

 東京ガスは2017年10月に発表した経営計画「GPS2020」において、2020年代前半までに再エネ電源40万kW(400MW)の獲得を目指す方針を示している。

 また、東京センチュリーは、京セラと共同出資する京セラTCLソーラー(東京都千代田区)を通じて、メガソーラーを開発してきた。京セラTCLソーラーは今年4月に「鳥取・米子メガソーラー発電所」が稼働したことで、稼働済み案件の合計が63カ所・約215MWに達している。

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