接続箱でストリングごとの抵抗値を測る
抵抗値に異常のあるストリング内のパネルを点検し、不具合が生じたパネルを特定(出所:アイテス)
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 検査装置メーカーのアイテス(滋賀県野洲市)は5月24日、同社の太陽光パネル点検機器「ソラメンテ」が、中部電気保安協会に採用されたと発表した。

 中部電気保安協会のすべての営業所となる、48カ所の営業所に納入する。2016年4月に出荷を開始し、6月末を目処に納入を終える。

 納入するのは、接続箱から一次検査できる「ソラメンテ-Z」と、太陽光パネルの表面をスキャンして点検する「ソラメンテ-iS」となる。両方の点検機器をセットで使うことで、不具合が生じた太陽光パネルを短時間で特定できるとしている。

 中部電気保安協会は、太陽光発電所向けのサービスの一環として、不具合を生じた太陽光パネルの発見を効率化するため、2015年に「ソラメンテ」を試験的に導入していた。天候に左右されず、短時間で故障箇所が特定できる点などが発電所現場で受け入れられ、全営業所への採用となったという。

 アイテスは、日本IBM・野洲工場の品質技術部門から独立した解析・分析関連企業で、太陽光パネル向けでは、パネルメーカーや研究機関との共同研究の成果を生かし、点検機器を開発している。

 一般的に、不具合を生じた太陽光パネルを発見する方法として、I-V(電流-電圧)特性の測定や赤外線カメラを使う方法が主流となっている。しかし、いずれも太陽光パネルが一定以上の出力で発電していることが必要で、検査値が天候に左右される課題があるという。

 今回の方法は、ストリング(太陽光パネルを直列に接続した単位)の抵抗値(インピーダンス)を測定し、その測定値の異常から、不具合が生じているパネルを含むストリングを把握し、そのストリングのすべてのパネルを点検することで、不具合を生じたパネルを特定する。

 これまで、太陽光発電システムの保守・メンテナンスを手掛ける会社を中心に、累計で800台以上の導入実績があるという。

 複数の太陽光発電所を運用している商社や金融関連企業からも引き合いがあるなど、2016年度には1000台以上の販売を見込んでいる。