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ABB、北海の洋上風力向け「高圧直流送電」受注

2019/05/15 20:19
工藤宗介=技術ライター
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北海のDolWin beta
(出所:ABB)
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 スイスABBは、ドイツの洋上風力接続プロジェクト「DolWin5」に高圧直流送電(HVDC)技術を供給する。5月10日、DolWin5用HVDCシステムを設計・建設するAibel/Keppel FELSコンソーシアムから数億ユーロのプロジェクトを受注したと発表した。2024年に完了する予定。

 同プロジェクトは、ドイツの海岸から約100km離れた3つの風力発電所から約100万戸の家庭に向けて900MWの電力を供給するもの。北海のコンバータープラットフォームと独ニーダーザクセン州エムデンに位置する陸上コンバーターステーション間の約130kmを直流送電することで、非常に低い損失で本土に送電できる。

 コンバータープラットフォーム上で交流から直流に変換し、陸上コンバーターステーションで再び交流に戻し送電系統に統合する。ABBの持つ自励式(VSC)HVDC技術を用いることで、変換損失を低く抑えられるという。

 さらに、風力発電と陸上交流電力網との間の複雑な接続の制御に同社の制御保護システムを導入する。ABBは、60年以上前にHVDCを開発し、全世界のHVDCプロジェクトの半分以上、自励式HVDCプロジェクトの70%以上を手掛けているという。

 ドイツでは、エネルギー転換政策の一環として電源の65%を再生可能エネルギー源とする計画。ドイツの風力発電は、10年間でゼロから6382MWに成長し、英国に次ぐ世界第2位の風力発電設備容量を持つ国となった。

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