東洋ゴムチップ、工場を「再エネ100%」に転換

「トラッキング付き非化石証書」の活用も視野に

2019/05/10 11:54
工藤宗介=技術ライター
東洋ゴムチップのゴム製品である床材
(出所:エンビプロ・ホールディングス)
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 エンビプログループの東洋ゴムチップ(群馬県前橋市)は、5月1日から自社工場で消費する電力を100%再生可能エネルギーに切り替えた。エンビプロ・ホールディングスが同日発表した。

 東洋ゴムチップは、廃タイヤなどの素材をリサイクル(再利用)した再生ゴム製品の製造を手掛けており、公園や学校の遊具床材、スポーツ施設床材、鉄道用踏切パネルなどを開発している。今回、エナリス・パワー・マーケティング(EPM、東京都千代田区)が提供する「RE100メニュー」を導入した。これにより、エンビプログループが事業で消費する電力の約17%が再エネ電力になるという。この場合の再エネには固定価格買取制度(FIT)を利用する電源も含んでいる。

 さらに東洋ゴムチップは今後、6月をめどにエンビプログループのしんえこ(長野県松本市)が保有する小宮太陽光発電所からの特定卸供給を活用し、「トラッキング付き非化石証書」を付加したFIT電力の供給を受ける計画。小宮太陽光発電所からの電力で、東洋ゴムチップ工場の需要の約20%を賄える見通し。

 この取り組みは、エンビプログループのブライトイノベーション(東京都中央区)が計画から導入までワンストップで行った。ブライトイノベーションは、ここで得たノウハウを活用し、グループ全体でCO2削減や再エネ促進に取り組む企業に同様のサービスを提供する計画。

■エンビプログループ内のFIT電力とトラッキング付非化石証書による「RE100」スキーム
(出所:ブライトイノベーション)
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 エンビプログループは2018年7月、事業活動に関する電力を100%再エネで調達することを目標に掲げる国際的イニシアティブ「RE100」に、リサイクル業界としては世界で初めて加盟した。工場への太陽光発電設備の設置・自家消費などにより、2050年までに事業活動で消費する電力の「再エネ100%」を目指している。