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再エネの成長トレンド、2018年に失速、IEA発表(page 2)

気候変動の回避が困難になる可能性を指摘

2019/05/07 18:01
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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太陽光の新設は100GWに届かず

 2015年以降、世界全体で急成長した太陽光が、風力や水力の鈍い伸びを補ってきた形となっている。しかし、2018年に太陽光も失速、期待されていた節目の100GWに届かず97GWの導入で終わった(図2)。さらに、欧州連合(EU)やインドの風力が伸び悩んだこともあり、2018年の再エネ容量は前年並みに留まった。

図2●再エネ容量増設の電源ごとの内訳・推移
(2015~2018年、出所:IEA)
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 太陽光の導入で世界一の中国については、2018年の導入量が前年比9GW減の44GWとなった。堅調な米国に加えて、EU、メキシコ、中東・アフリカの増設が中国の需要減を補う形となった(図3)。

図3●再エネ容量増設の国・地域ごとの内訳・推移
(2015~2018年、出所:IEA)
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 再エネで世界第2位の市場であるEUでは、2018年の導入容量がわずかに減少した。太陽光は前年比で増加したが、風力が減少したためである。一方、同第3位の市場である米国では、太陽光は横這いだったが主に風力の増加が急速に進み、容量はわずかながら増加した。

 インドの陸上風力と日本の太陽光は、政策の移行や優遇策の変化などの影響で成長が鈍化したと指摘している。

 中東、北アフリカ、アジアの一部では、多くの新興国や発展途上国で、コストが急速に下落した風力と太陽光がけん引し、再エネ容量が増加したという(関連記事:2018年の世界太陽光市場、32カ国が1GW超に、IEA調査)。

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