「亘理太陽光発電所」
(出所:山佐)
[画像のクリックで拡大表示]
「亘理太陽光発電所」
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
竣工式の様子
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 宮城県亘理町で4月25日、出力約80MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「亘理太陽光発電所」の竣工式が開催された。東日本大震災で津波に被災した沿岸地区、約75haに太陽光パネル約30万枚を設置した。

 パネルの設置容量79.548MW、パワーコンディショナーの定格出力49.3MWに達し、津波に被災した沿岸部で着工・稼働済みのメガソーラーでは最大規模となる。発電事業主は、アミューズメント機器の開発・販売、航空機リースなどを手掛ける山佐(岡山県新見市)となる。

 式典には、山佐と施工関係者に加え、来賓として亘理町の山田周伸町長、宮城県の遠藤信哉副知事、同町役場の担当者など約70人が参列した。山田町長は、「早いもので震災から8年経ち、新生・亘理町の取り組みが各地区で進んでいるが、メガソーラープロジェクトはその先駆けとなった。設置された壮大なパネル群を見ると、たいへんに感慨深く、町の未来が見えるようだ」と挨拶した。また、山佐の佐野真樹子副社長は、「メガソーラー事業によって地域の復興・発展に貢献できるよう、今後、20年以上、日々、安定稼働に取り組んでいきたい」と挨拶した。

 亘理太陽光発電所の総事業費は約200億円。2017年6月に着工し、2019年3月2日、運転を開始した。EPC(設計・調達・施工)サービスはユアテックが担当した。

 太陽光パネルは、京セラ製の多結晶シリコン型(280W/枚)とソーラーフロンティア製のCIS化合物型(175W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)には東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の1667kW機と独SMAソーラーテクノロジー製の1100kW機、基礎・架台にはシュレッタージャパン製を導入した。

 山佐と亘理町、宮城県は2015年3月に、メガソーラープロジェクトに関する立地協定を締結し、計画を進めてきた。発電収入の一部を農業支援などに生かす目的で、毎年、亘理町に寄付することが決まっている。

 山佐は2013年からメガソーラー開発事業に参入し、これまでに計画・建設中のものも含め、連系出力ベースで約500MW、パネル容量ベースで約700MWの案件を手掛けており、国内最大級の太陽光開発事業者となる。「亘理太陽光発電所」は、同社の稼働済み案件の中でも最大規模のプロジェクトになる(関連記事:津波被災地を大規模に農転、「新生・亘理町」を担うメガソーラー)。