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英国で「石炭火力ゼロ」の日を記録、産業革命以来、初めて

2017/04/25 13:42
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテック研究所
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 英国の大手送電事業者であるナショナルグリッド(National Grid)は4月21日、18世紀の産業革命以来、同国が24時間連続で石炭火力発電を稼働させない初めての日となったと発表した。同社の系統制御を担当する部門がツイッターで明らかにし、主要メディアが報じた。

 英国の発電で石炭を燃焼しないこれまでの最長記録は19時間だったという。

 英国では温室効果ガスの排出量を抑制するために石炭火力発電を天然ガスや再生可能エネルギーといった低炭素型の電源に置き換える動きが加速している。現在、英国の電源構成で石炭が占める比率は約6%(前年比20%減)。

 英国政府は、稼働中の石炭火力発電所を2025年までに全廃することを公約している。このため、今後も同国における石炭火力の比率は、下落することがほぼ確実とみられる。

 一方、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは着実に電源構成に占める割合を高めつつある。2016年5月、同国では太陽光が単月度で過去最高の1.38TWhを発電し石炭火力の0.89TWhを初めて上回ったという。

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