TOTO小倉物流センターに設置したNAS電池
(出所:日本ガイシ)
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 日本ガイシは4月15日、TOTOから受注した電力貯蔵用NAS(ナトリウム硫黄)電池を同社の小倉物流センター(北九州市)に納入し、2月から運転開始したと発表した。

 同電池は負荷平準化向けのほか、経済産業省が推進するVPP(仮想発電所)構築の実証事業に使用される。

 今回運転を開始したNAS電池は、定格出力600kW、定格容量3.6MWhとなる。需要の少ない夜間に電力を充電し、需要の多い時間帯に放電することで、1日の電力使用負荷を平準化することで、電力会社から購入する契約電力のコストを抑制する。

 また、VPP構築の実証事業では、グローバルエンジニアリング(福岡市)がアグリゲーターを担当する。経済産業省の2018年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」の適用を受けた。同補助金では、2016年から5年間で50MW以上のVPP制御技術の確立などを目指している。

 NAS電池は、大容量で長時間放電できるのが特徴で、電力負荷の平準化や非常用電源、再生可能エネルギー電源の安定化や需給バランスの調整など、さまざまな用途で使用されている。これまでに全世界で200カ所・総出力560MW・総容量4000MWh、うち国内では390MW・2800MWhの設置実績がある(関連記事:国内初、「中容量NAS電池+太陽光」を中小ビルに導入)。