2018年の世界太陽光市場、32カ国が1GW超に、IEA調査

2019/04/23 11:08
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテックラボ

 国際エネルギー機関・太陽光発電システム研究協力プログラム(IEA PVPS)は4月17日、2018年に少なくとも99.9GW(約100GW)の太陽光発電がグローバル市場で導入され、設備容量の合計が500GWを超えたと発表した(図1)。

図1●太陽光発電の2018年のグローバル容量は100GWと前年並みを確保
(出所:IEA PVPS)
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図2●IEA PVPSが公開した報告書「Snapshot of Global Photovoltaic Markets 2019」の表紙
(出所:IEA PVPS)
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 IEA PVPSが刊行した報告書「Snapshot of Global Photovoltaic Markets 2019」によるもの(図2)(関連記事1)。

 同報告書では、2018年の太陽光発電の世界市場で特筆すべきトレンドとして、中国市場の縮小を挙げている。中国では2017年に設置された設備容量が53GWだったが、2018年にはこれより8GW(約15%)減の45GWと2ケタ台の大幅な減少を記録した(関連記事2)。

 太陽光発電の導入で世界最大の市場である中国の成長が鈍化する一方、その設備容量の落ち込みを補う形で中国以外の国々で太陽光の導入が進んだ。中国以外の世界市場は全体で2017年の48.6GWから2018年には54.9GWまで設備容量が増加した(図3)。

図3●2018年における太陽光発電のグローバル市場の概況を示した図
(出所:IEA PVPS)
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インドが10Gを超えて2位に

 中でも、インドは2018年に10.8GWの太陽光を導入、中国に次ぐ世界2位となった。同国では10.8GWのうち2GWが分散電源またはオフグリッドとして設置されたという。

 また世界3位となる米国は、前年比でわずかに減少したものの10.6GWの太陽光を導入した。米国では2018年に設置された太陽光の約60%がメガソーラー(大規模太陽光発電所)だったとしている。同様に日本もほぼ前年並みとなる6.5GWの太陽光を導入、世界4位の市場となった。

 オーストラリアは、2018年に3.8GWを導入し、世界5位となった。この容量は中国以外の世界市場が同年に導入した太陽光発電の設備容量の増分の約20%に相当するとしている。

 2018年の太陽光発電を導入した国の上位10カ国は、今回初めていずれも1GWを大幅に超える容量を導入した(図4)。

図4●2018年における太陽光発電のグローバル市場の上位10カ国。表の左側は 2018年に導入された設備容量、右側は累積設備容量
(出所:IEA PVPS)
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 欧州連合(EU)については加盟国ごとでみると3GWで世界6位のドイツが最高だが、EU全体を1つの国として扱うと設備容量の合計が8.3GWとなり日本を上回って世界4位の規模となる。EU域内では、オランダが1.3GW、フランスが830MWと続いている。

 今回IEA PVPSが調査を行った国々のうち上位10カ国で太陽光発電のグローバル設備容量の87%を占める。また32カ国が、最低1GW以上の設備容量を2018年に導入したとしている。