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新宮市で地産地消型バイオマス発電、ガス化方式で

2019/04/17 15:20
工藤宗介=技術ライター
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新宮プラントの完成イメージ
(出所:5社共同のプレスリリース)
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 NTTファシリティーズ、モリショウ(大分県日田市)、TJグループホールディングス(大阪府大東市)、前田商行(三重県紀宝町)の4社は、和歌山県新宮市で開発中のバイオマス発電事業「新宮プラント」に参画する。4月10日に発表した。

 同発電事業は、フォレストエナジー(東京都品川区)が開発してきた。同社は、地域資源を活用した地産地消型バイオマス発電の企画・運営を手掛けているという。

 新宮プラントは、紀南地域の未利用材を用いた年間約2万tの木質チップを燃料に、出力約1.8MWの電力と約3.8MWの熱を供給する。年間発電量は3900世帯分に相当する約1428万kWhを見込む。

 熱分解ガス化の工程により木質チップを可燃性ガスに転換し、ガスエンジン発電機で電気を生み出す。ガス化設備はオーストリアSyncraft Engineering製を採用した。同社製品は、発電効率29%で、排熱回収を含めた総合熱効率は85%に達するという。樹皮を含む原木を丸ごと燃料に使用できるなどの特徴を持つ。

 フォレストエナジーと4社は、事業主体である新宮フォレストエナジー合同会社に出資する。NTTファシリティーズは、再エネの普及拡大や地産地消エネルギーネットワークづくりなどを手掛ける。モリショウとTJグループは、それぞれバイオマス燃料の製造・発電などの木質資源の有効利用に取り組んでいる。前田商行は、和歌山県・三重県・奈良県を拠点とする林業会社。

 資金調達については、紀陽銀行をアレンジャー兼エージェントとし、第三銀行と百五銀行が参加するプロジェクトファイナンスによるシンジケートローンを組成する。融資額は約27億円。トランザクションカウンセルは、ベーカー&マッケンジー法律事務所が担当する。2020年12月の稼働開始を目指す。

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