スマートハイムでんきのサービスイメージ
(出所:積水化学工業)
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 積水化学工業は4月15日、住宅商品「セキスイハイム」の顧客を対象とした電力売買サービス「スマートハイムでんき」を発表した。

 固定価格買取制度(FIT)の買取期間の終わった「卒FIT」住宅太陽光の余剰電力を買い取り、同社グループの事業活動に使用するほか、他の顧客へ電力を販売する。同日から顧客向けに案内を開始した。

 今年11月以降、「卒FIT」となるセキスハイムの顧客に対し、余剰電力の買取サービスを提供する。同社によると、2019年に「卒FIT」を迎えるセキスイハイム顧客は約6万棟に達する見込み。その後も毎年1万棟以上が順次「卒FIT」を迎えるという。

 今回発表した「スマートハイムでんき」では、蓄電池の導入による自家消費分の増加を推奨している。買取予定価格は太陽光パネルと蓄電池の両方を所有する場合は12円/kWh、太陽光パネルのみの場合は9円/kWhとした(2020年3月までの「卒FIT」顧客が対象で2021年3月までの買取価格)。

 電力の買い取り目標は、2021年度が契約数5万5000件、年間14万3000MWh(年間1万2000棟の住宅生産に必要な電力量に相当)。2030年度には契約数18万6000件、年間67万5000MWh(国内73拠点の積水化学グループ工場・事業所の2017年度の電力需要実績を賄える量に相当)を目指す。

 買い取った余剰電力は同社グループの住宅工場に供給し、「セキスイハイム」の生産に活用するほか、他の顧客向けにも販売する。販売価格は7月に公表する予定。2021年度の電力販売目標は、契約数3万8000件、年間17万9000MWh。

 同日から余剰電力買取サービスの仮申込みの受付を開始した。7月は仮申込済みの顧客向けに同申込の案内・受付を開始する。9月から東京電力と中部電力エリアで電力の販売を開始、11月からは全国で販売・買取を開始する。

 将来的には、各住宅の蓄電池に貯められた発電電力も買い取り、電力系統全体の安定化に活用するVPP(仮想発電所)を構築する計画。25万棟で火力発電1基分の調整力になる見込み。2020年度までにVPPを構築し、調整電力としての対価を顧客に還元するサービスの実現を目指す(関連記事:静岡ガス、「卒FIT」太陽光の買取単価を公表) 。