ニュース

エクソル、「1kW・住宅太陽光」を商品化、価格を公表

マイクロインバーターの採用で低出力化

2019/04/15 07:30
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ、工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
「ジャストコンパクト」の設置イメージ
(出所:エクソル)
クリックすると拡大した画像が開きます
「ジャストコンパクト」を設置した家庭の電力使用イメージ
(出所:エクソル)
クリックすると拡大した画像が開きます

 太陽光関連事業を手掛けるエクソル(京都市)は4月11日、太陽光パネル1枚から設置できる住宅用太陽光システム「ジャストコンパクト」の販売を開始すると発表した。太陽光パネル3枚(約1kW)のパッケージで予想実売価格は39万8000円(税別)となる。

 予算の都合で設置を諦めていたユーザーや屋根が狭くて設置できない狭小住宅など、これまで太陽光発電の設置を諦めていたすべての住宅への標準搭載を実現するという。

 同社が2月に発表した「太陽光発電、全棟搭載実現プラン『ファイナライズ.』」の新たな提案モデルとなる。約1kWの発電で一般的な家庭の日中の電力需要をほぼ賄うことができ、年間の電気購入量を約30%削減できるという。余剰電力の売電も可能。

 太陽光パネルに搭載してパネルごとに直流を交流に変換する「マイクロインバーター」を採用した。従来の住宅太陽光向けの集中型のパワーコンディショナー(PCS)は太陽光パネルを最低4枚設置しなければ電圧不足で起動できなかったという。マイクロインバーターは低電圧でも動作するため3枚以下の構成でも設置できる。

 太陽光パネルごとにMPPT(最大電力点追従制御)を行いつつ、交流に変換するため、パネルへの影の影響が少なく屋根の方位に関係なく設置できる利点もあるという。

 マイクロインバーター搭載の太陽光パネルは、米国などでは安全上の規制から普及が進んでいるものの、従来、一般的だった数kWの住宅太陽光システムでは、集中型PCSに比べて経済性に劣るため、国内では採用例がなかった。

 パッケージ化したパネル3枚程度の構成では、集中型PCSに比べて、経済性でも有利になるという。今回、採用するマイクロインバーターは海外メーカー製で、現時点でJET(一般財団法人・電気安全環境研究所)の認証を取得していないため、系統連系する場合は、一般送配電事業者との個別連系協議が必要になる。ただ、エクソルでは今後、JET認証を取得する予定としている。

 価格はオープンだが、太陽光パネル3枚を新築時に設置する場合の予想実売価格は39万8000円前後(税別、工事費含む)としている。また、システム20年保証を標準付帯。太陽光パネル、マイクロインバーター、架台、金具が故障した場合の修理対応時の修理費用、交換対応時の代替品費用を無償で20年間保証する。

  • 記事ランキング