美浜町などの沖合が事業エリアになる
(出所:美浜町のホームページ・トップ画面)
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 パシフィコ・エナジー(東京都港区)が、和歌山県西部沖で洋上風力発電事業を計画していることが分かった。1基あたりの定格出力5~12MW級の大型風車を最大150基(5MW級の場合)設置する計画で、総出力は最大750MWを想定している。

 環境アセスメント(環境影響評価)に着手しており、3月27日に公表した「計画段階環境配慮書」でプロジェクトの計画概要を明らかにした。

 比較的遠浅で好風況が見込まれる和歌山県御坊市、日高町、美浜町の沖合に大規模な着床式風力発電設備を設置する。運転開始は2025年以降となる見通し。

 風車のブレード枚数は3枚、ローター直径は127~220m、最大高さは平均海面から154~260mになる。基礎構造は着床式(モノパイル式、ジャケット式)を検討するが、今後の詳細設計次第では他方式が採用候補になる可能性もあるとする。変電施設や送電線は検討中で、系統連系点は御坊市で検討を進めている。

 和歌山県では、2016年に「第4次和歌山県環境基本計画」を策定した。それによると、2014年度の県内再エネ導入量(推計)は15%(県内消費電力比)で、今後も継続して導入促進に取り組むことで2020年度末までには国のエネルギーミックスにおける再エネ割合(22~24%)と同等にすることを目指している。

 領海および排他的経済水域の面積が世界第6位の海洋国家である日本では、陸上よりも豊かな風力資源を活用できる洋上風力発電の導入が期待される。洋上風力発電が進む欧州では、既に発電コストが原子力発電を下回っている。また、洋上基礎を含む発電設備の部品点数は約1~2万点と多く、関連する国内産業への波及や設置工事・維持管理での地域産業への好影響が期待される。