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八戸市にバイオマス発電が稼働、間伐材や鉄道林で

2018/04/05 12:14
工藤宗介=技術ライター
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八戸バイオマス発電所
(出所:住友林業)
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 住友林業と住友大阪セメント、東日本旅客鉄道(JR東日本)の3社が共同設立した八戸バイオマス発電(青森県八戸市)は、地元の林地未利用材を活用したバイオマス発電所を建設し、4月1日から営業運転を開始した。発電端出力は12.4MWで約2万7000世帯分の電力を供給する。

 発電所の名称は「八戸バイオマス発電所」。八戸港付近の工業用地に建設し、固定価格買取制度(FIT)に基づく売電事業を行う。流動層ボイラーや蒸気タービン発電機などの主要設備はJFEエンジニアリング製を採用した。なお、出資比率は、住友林業が52%、住友大阪セメントが30%、JR東日本が18%。

 燃料の木質チップは、主に青森県三八・上北・下北地域の間伐材や周辺鉄道沿線の鉄道林などから集荷する。また、一部に輸入したパーム椰子殻(PKS)も使用する。バイオマス燃料の使用量は年間約13万tで、そのうち輸入PKSは約2万tとなる予定。住友林業の子会社みちのくバイオエナジー(八戸市)から全量調達する。

 住友林業グループは、2011年に建築廃材を主燃料とした都市型発電所「川崎バイオマス発電所」から同分野に参入。林地未利用材を用いたバイオマス発電所は、2016年12月に「紋別バイオマス発電所」、2017年4月に「苫小牧バイオマス発電所」を稼働した。

 今回運転を開始した八戸バイオマス発電所は、同社グループで国内4番目の発電事業となる。合計出力は約100MWとなる。今後、再生可能エネルギーの発電事業を2019年3月までに200MW規模まで拡大する方針。

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