ニュース

「ブロックチェーン」による電力取引を実現へ、米加企業が提携

2019/04/04 16:28
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
「トランザクティブエナジープラットフォーム(TEP)」のイメージ
(出所:Insolar)
クリックすると拡大した画像が開きます

 オープンソースによる企業向けブロックチェーンプラットフォームを構築する米Insolarは3月10日、スマートグリッド向けソフトウエア開発を専門とするコンサルティング企業である加Hero Engineeringと提携すると発表した。

 両社は、エネルギーシステムの安定運用と効率改善を目的としたブロックチェーンベースのプラットフォームの開発と実証で合意した。同プロジェクトにかかる資金の一部は、カナダ天然資源省(NRCAN)からの連邦政府助成金によって賄われる。

 Insolarのブロックチェーンと、再生可能エネルギーの分散型電源、電気自動車(EV)、エネルギー貯蔵システム、スマートサーモスタットの普及促進に向けて設計されたスマートグリッドを統合し、「トランザクティブエナジープラットフォーム(TEP)」を構築する。

 太陽光発電を持つ住宅など「生産消費者(プロシューマ―)」が電力系統でエネルギー取引などのサービスを共有できる。その結果、電圧調整やデマンドレスポンス(需要応答)、EV充電などの予備電力を確保するサービスを提供する。特に革新的な目標として、市全域のEVと、EVからの系統への送電(V2G)をサポートする充電ステーションの統合を目指す。世界初のブロックチェーンをベースにしたV2Gプロジェクトという。

 同プロジェクトは、民間企業、電力網事業者、EV充電ステーションの所有者を含むブロックチェーンエネルギーコンソーシアムの一部を形成する。Insolarのブロックチェーンは、利害関係者にとって透明性と公平性、そして拡張性が高く安全なプラットフォームになるとしている。

  • 記事ランキング