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水上太陽光システム、一括提供でコスト削減、パネル大手が相次ぎ提案

2018/03/29 06:40
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテック研究所
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水上型のシステムを提供
(出所:日経BP)
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フロートや係留、PCSなどを一括で提供
(出所:日経BP)
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 太陽光パネル大手の日本法人、カナディアン・ソーラー・ジャパン(東京都新宿区)は、池などの水面に太陽光パネルを並べる水上型太陽光発電所向けに、発電設備や資材一式を一括で提案し、供給する。5月ころの販売開始を予定している。

 日本では、固定価格買取制度(FIT)の買取価格の低下に加えて、地上設置型に適した広い用地が少なくなってきている。一方で、ため池の数が多いことから、同社では、水上型の太陽光発電所の開発の余地は、比較的多く残っているとみている。

 水上型の利点は、造成の必要がないこと、土地に比べて水上利用料が安いこと、水による冷却効果によって気温が高い時期でも結晶シリコン型太陽光パネルの変換効率が相対的に落ちにくいことなどがある。

 また、池の管理者にとっても、太陽光発電所の設置によって、水上使用料の収入を20年間にわたって得られる利点がある。

 水上型の課題の一つは、水面に発電設備を浮かべるための設計や施工にある。池の状況に適した配置やフロートの係留といった設計や施工のノウハウが求められること、太陽光パネルなどを水面に浮かべる資材であるフロートが高額なことなどである。

 こうした水上型の課題を解消しやすくするために、発電設備や資材一式をパッケージ化した。パネルに加えて、フロートと係留技術、パワーコンディショナー(PCS)などで構成した。

 水上型を開発しようとする発電事業者やEPC(設計・調達・施工)サービス事業者にとっては、最適化したパッケージを採用すれば、設計の手間を削減できる。また、一括で購入することで、調達費も抑えられるという。

 同社では、「池の状況によって、設計や提供する製品が変わる可能性があり、パッケージ製品というよりは、システムソリューションの提供に近い」としている。

 フロートは、2社の製品に対応する予定としている。

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