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川重、韓国にバイオマスボイラー納入、廃プラ・木質チップなど混焼

2019/03/18 14:50
工藤宗介=技術ライター
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ICBFの構造
(出所:川崎重工)
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韓国・全州製紙に納入したバイオマスボイラー
(出所:川崎重工)
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 川崎重工業は3月14日、韓国のエンジニアリング会社である三千里ESから廃プラスチック・バイオマス焚ボイラーを受注し、同社を通じて韓国の大手製紙会社である全州製紙への引き渡しを完了したと発表した。

 同種のボイラーを韓国に納入した実績は今回で3件目になる。

 今回納入したボイラーは、マテリアルリサイクル(材料としての再利用)が困難な古紙および廃プラスチック類を原料とした固形燃料のRPFおよび木質チップを燃料とする内部循環流動床ボイラー(ICBF)。川崎重工の同種ボイラーでは、過去最大となる毎時131tの高温・高圧蒸気を供給する。

 流動床部を燃焼セルと収熱セルに分け、流動空気の速度差により流動媒体を燃焼セルから収熱セルに循環させるのが特徴。燃焼ガスと流動媒体の流れが分けられることで、ボイラー内の伝熱管に腐食や効率低下の悪影響を及ぼす恐れのある塩素分やカリウム、ナトリウムなどの成分を含む燃料を安定かつ連続的に燃焼させることが可能という。

 廃プラスチックやパーム椰子殻(PKS)、バイオマス燃料のゴムの木、廃木材、木質チップ、廃棄物固形燃料のRDFやRPFなど、さまざまな燃料に対応する。これまで利用の少なかった塩素分を多く含む廃棄物固形燃料やアルカリ成分を多く含むバイオマス燃料も使用できる。

 全州製紙の工場内の発電設備更新の一環で採用された。ボイラーから発生した蒸気および蒸気タービンから発電された電気は、製紙工場の操業に用いられるとともに、余剰電気は電力事業者に売電される。発電出力は30MW。設備更新一式を請け負った三千里ESでは、すでに工事および試運転を完了し、順調な運転を続けているという。

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