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スウェーデンでバイオガス設備が続々、輸送燃料を再エネに

2019/03/13 22:33
工藤宗介=技術ライター
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スウェーデンのウップランズ・ブロー市のコンポガスプラント
(出所:日立造船)
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 日立造船の子会社であるスイスHitachi Zosen Inova(HZI)は3月8日、スウェーデンのウップランズ・ブロー市内に独自の乾式メタン発酵技術である「コンポガス」を用いたバイオガスプラントを完工したと発表した。

 コンポガスは、生ごみなど有機性廃棄物を嫌気性状態で約55度の温度に保ち、微生物の働きによってバイオガスを発生させる技術。処理済み残渣は農業・園芸用の堆肥や肥料に利用される。

 ウップランズ・ブロー市のプロジェクトは、スカンジナビア地域で初のコンポガスプラントになる。発酵槽を3基備え、年間8万3000tの有機性廃棄物を処理し、1238万Nm3のバイオガスを生成する。現地のエネルギー事業者であるE.ON Biofor Sverigeから受注した。

 このほかにもHZIは、同国ヨンショーピング市内にスカンジナビア地域2カ所目となるコンポガスプラントを3月に着工した。HZIは、2018年4月にメタン発酵事業者としてスウェーデン市場に参入しており、新プラントは既存施設の代替となる。

 発酵槽を2基備え、年間4万tの有機性廃棄物を処理し、35GWhのバイオガスを生成する。最終的に高純度のメタンガスに精製して輸送用燃料(バイオCNG)として販売する。稼働開始は2020年末の予定。

 スウェーデンでは、温室効果ガスの削減を目的に「世界初の化石燃料使用ゼロ国になる」との目標を掲げている。2045年までのカーボンニュートラル達成を目指し、公共輸送機関の燃料を化石由来から生物由来への切り替えなどに取り組んでいる。

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