韓国Seoul Semiconductor社(ソウル半導体)は、168lm/W(5000K、CRI 80、Tj=85℃、40W)と高効率な照明用白色LEDモジュール「Acrich MJT COB」を、東京ビッグサイトで開催中の「ライティングフェア2017」(2017年3月10日まで)で公開した(日本語ニュースリリース)。消費電力6~180W(11段階)と発光色(2700~6500K、CRI 70~90で14種類)が異なる154品種をそろえ、LED電球からスポットライト、街路灯までさまざまな用途を狙う。

ブースで展示中の「Acrich MJT COB」 日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 製品名に含まれるCOBはChip on Boardの略で、複数のLED素子を基板に載せたモジュールである。COBタイプの照明用白色LEDモジュールはこれまでにもあった。今回の新製品では、COBに載せるLEDに同社の高集積化技術「MJT:MultiJunction Technology」を適用した点が特徴である。

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 既存のLED素子に比べて発光する面積が広いことがMJTの特徴で、同じ明るさを提供するための素子数を減らしたり、同じ素子数で明るくしたりできるため、発光効率を上げることが可能になる。例えば、既存のLED素子では144個が必要な明るさを、MJTベースのLEDでは54個で済むという。また、既存のLED素子を使ったCOBでは最大発光効率は158lm/Wだったが、MJTベースのLED素子を使うCOBでは168lm/Wと6.3%向上させた(5000K、CRI 80、Tj=85℃、40W)。

 最大発光効率(5000K)が高いだけでなく、「市場で最も引き合いが強い色温度3000Kでも競合製品に比べて発光効率が高いことも特徴である」と、ブースにいた日本法人のジャパンソウル半導体のエンジニアは訴えた。

色温度3000Kでも高い発光効率 緑色の四角が今回の新製品。他は競合製品。ソウル半導体のスライド。
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新製品を搭載した東芝ライテックの放送スタジオ照明器具 同社の写真。
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 また、同エンジニアは、「同じ明るさを提供するためのLED素子数が少なくて済むことは、信頼性の向上につながる」ことも説明した。LED素子と基板を接続するボンディングワイヤの本数が減るためである。同エンジニアによれば、ボンディングワイヤの開放がLEDのフィールド不良の主な原因になっており、ボンディングワイヤの本数削減は信頼性向上に寄与するとのことだった。

 なお今回の発表で、ソウル半導体は、新製品が東芝ライテックの放送スタジオ照明器具に採用されていることを明らかにした。

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