リコーは、三重県多気町において2020年春に開業予定の複合リゾート施設「アクアイグニス多気」内の温浴施設「薬草の湯」向けに木質バイオマスを活用したエネルギー供給を行う。2月26日に多気町とアクアイグニスとの間で協定を締結した。

 アクアイグニス多気は、産学官連携で地方創生を目指す三重県の観光プラットホームで、「癒し」と「食」をテーマにした複合リゾート施設。その中核施設のひとつである薬草の湯は、県内の薬草を活用して季節ごとにさまざまな効能の湯を提供する。

 今回の協定では、リコーは木質バイオマス熱のエネルギープラントを建設する。主に三重県の森林から産出された一般材由来の木質チップを燃料に、薬草の湯に温水を供給する。ボイラーの想定出力は800kW。年間1800t前後の木質チップを使用し、同1000t前後のCO2削減を想定している。

木質バイオマスの熱利用モデル
(出所:リコー)
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 3者は今回、「森林保全と林業活性化に寄与すること」「二酸化炭素の排出削減により地球温暖化防止に寄与すること」「来場者の多くに再生可能エネルギーの実際の活用事例を紹介できること」の3つの意義を評価し、共同事業に乗り出したという。

 これまでもリコーは、静岡県御殿場市にあるリコー環境事業開発センターの空調および給湯について、2016年12月から御殿場市と協業して近くの森林の未利用間伐材をチップ化して木質バイオマスボイラーの燃料に利用している。今回の温水供給も、このノウハウを活用した。

アクアイグニス多気の完成イメージ
(出所:リコー)
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