オランダのベンチャー企業であるオーシャンズ・オブ・エナジー(Oceans of Energy)社は2月7日、同社を含む6社・団体のコンソーシアムが今後3年間で洋上の太陽光発電所プロジェクト「ソーラー・アット・シー(Solar-at-Sea)」を開発、建設すると発表した。

 湖沼など淡水の水上に太陽光発電所を設置する事例は近年、各地で増加しつつある(関連記事1)(関連記事2)。一方、海洋の水上に太陽光発電所を建設する事例は、同コンソーシアムが世界初という。

 6社・団体の内訳は、同社に加えてECNやTNOといった同国の研究機関、アラブ首長国連邦のTAQA社、ユトレヒト大学である。ユトレヒト大は、同プロジェクトで開発する試作プラントによる発電性能の調査や研究を担う。

 同プロジェクトは、同国の首都デン・ハーグの中心部から約6km北西のスヘフェニンゲン(Scheveningen)の沖合約15kmの洋上で進める。太陽光パネルの総面積は2500m2となる見込みだが、それ以外の詳細は非公表。

 海水が太陽光パネルを冷却する効果を持つため、「陸上設置の場合と比較して約15%高い発電量が見込める」(ユトレヒト大のWilfried van Sark博士)という。

 また、洋上で太陽光発電が可能となることで、陸上の適地が少ない島しょや遠隔地では理想的なソリューションになり得るとしている。

 オランダなど北海沿岸諸国にとっては、洋上風力発電設備を建設している海域にメガソーラー(大規模太陽光発電所)も併設することで、発電所の設備容量を大幅に増強できる可能性がある。

 ただし、洋上では太陽光パネルやパワーコンディショナー(PCS)、架台が、湿度や塩分、波風による揺れ、10m以上の高波など淡水上より厳しい環境下に長期間さらされるため、それらへの対策をしっかり講じておく必要がある。

 同プロジェクトに対しては、オランダ企業庁(RVO)が3年間にわたり資金面で支援することも公表している。