浦和美園E-フォレストコネクテッドサイトの外観
(出所:ポラスグループ、中央住宅)
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 さいたま市で、デジタルグリッドルーター(DGR)を使って電力を融通する次世代エネルギーシステムの実証実験が始まる。

 「次世代自動車・スマートエネルギー特区」である浦和美園地区の戸建分譲プロジェクト「浦和美園E-フォレストコネクテッドサイト」が舞台となる。デジタルグリッドルーター(DGR)による「次世代型電力コミュニティ」の実証事業を実施する。

 ポラスグループで戸建分譲住宅を手掛ける中央住宅(埼玉県越谷市)が2月7日発表した。

 分譲地内の5棟に設置する太陽光発電と蓄電池、近隣のショッピングモール「イオンモール浦和美園」内に設置する太陽光発電、浦和美園のイオン系コンビニ5店舗の間で電力を融通し、仮想的な取引市場を構築する。DGRは、外部のコントローラーの指令により電力を送受信したり、電力系統と非同期接続したりすることで系統側に出力変動の影響を与えずに再エネ電源を活用できるという。

DGRによる次世代型電力コミュニティ実証事業の概要
(出所:ポラスグループ、中央住宅)
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住宅に設置したDGRと蓄電池
(出所:ポラスグループ、中央住宅)
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 各住戸には太陽光発電(5.3kW)と蓄電池(12kWh)、DGRを設置。また、イオンモール浦和美園には太陽光発電(60kW)とDGRを、イオン系コンビニにはデジタルグリッドコントローラー(DGC)を設置する。

 同実証実験は「環境省 2017~19年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」で採択されたもので、デジタルグリッド(東京都千代田区)が代表事業者、東京大学が共同事業者となる。期間は1年間の予定で、設備は実証終了後から10年目に住宅購入者に無償譲渡する。

 浦和美園E-フォレストコネクテッドサイトは、中央住宅が中心となって開発する分譲住宅プロジェクト。太陽光発電、ハイブリッド給湯・暖房システム、HEMS(住宅エネルギー管理システム)などを搭載するとともに、独自の桁間天井断熱工法と基礎断熱工法により「HEAT20さいたま版グレード2」に適合した。また、Nearly ZEHに準拠する。全45棟で、中央住宅が33棟、高砂建設が8棟、アキュラホームが4棟を担当した。