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エーオンジャパン、太陽光の出力保証付き火災保険

簡易評価で短期間に引き受け可否を評価

2019/02/26 16:52
工藤宗介=技術ライター
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 エーオンジャパン(東京都千代田区)は2月21日、既存の太陽光発電所向け保険スキームの第2弾として、簡易出力評価と発電設備の実地調査に基づいて太陽光パネルメーカーの出力保証を一部バックアップする特約付火災保険「出力評価型 Light」プランを発表した。

 太陽光パネルの第三者認証機関である電気安全環境研究所(JET)、テュフ ラインランド ジャパン(横浜市)と共同で提供し、大手日系損害保険会社がリスクを引き受ける。

 2017年2月に提供を開始した既存の太陽光発電所向け保険スキームの第1弾では、出力評価結果が確定するまで1カ月以上の時間が必要で、セカンダリーマーケットにおける入札プロセスといった特殊な状況下では、限られた時間内に所有者の了解を得て同スキームを実行することが困難だった。

 今回発表の「Lightプラン」では、(1)既存の発電所に当初想定していたPR(システム出力係数)値と現在のPR値を比較し、現在のPR値が同等もしくは上回っていることを確認する簡易出力評価、(2)発電所の設備の設置状況を確認する実地調査を実施。これらの調査の簡易化により、落札前でも評価・保険引受の可否を短期間で判断できる仕組みにした。簡易評価結果は、事業主の購入の判断材料のひとつとして、また実際に落札に至った際は金融機関など関係者への説明資料に活用できる。

 また、パネルメーカーが提供する出力保証が将来的に履行されない場合に備え、一部そのリスクを補償する特約付帯火災保険をアレンジした。さらに、プロジェクトファナンスで通常求められるデューディリジェンスレポートに、この調査結果の内容を含めたリスクレポートを作成するサービスも提供する予定。

 技術的な説明などの顧客対応はテュフ ラインランド ジャパンに、出力評価はテュフ ラインランド ジャパンまたはJETの両機関に委託する。その後の実地調査は、JETの「PV O&M認証制度」に登録するO&M会社が実施する。JETは、テュフ ラインランド ジャパンおよびO&M会社が作成した報告書に基づき証明書を作成し、保険会社が特約付帯の可否を判断する仕組み。

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