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JERAと東電PG、英国の蓄電池事業者に出資

2019/02/21 12:05
工藤宗介=技術ライター
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Zenobe Energyが保有する蓄電設備
(出所:Zenobe Energy)
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Zenobe Energyが保有する蓄電設備
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 東京電力フュエル&パワーと中部電力の折半出資会社であるJERA(東京都中央区)と東京電力パワーグリッド(東電PG)は2月19日、英国の蓄電池事業者Zenobe Energyに対し、最大2500万ポンドを最長2年間にわたり出資することに合意したと発表した。出資比率は、JERAが95%、東電PGが5%。

 Zenobe Energyは、主に英国の送電・ガス供給事業者National Grid向けに、発電や送電など電力事業者側に設置された蓄電池を活用するIFM(In Front of the Meter)事業を手掛ける。2016年10月の設立以降、英国の同事業では第4位の規模となる9サイト・合計約73MWの蓄電設備を保有する。また、需要家側に設置された蓄電池を活用するBTM(Behind the Meter)事業への参画も目指している。

 今回の出資を通じてJERAと東電PGは、Zenobe Energyの株主として、これまでに培ってきた発電事業者および送配電事業者としての経験を活用して同社の企業価値向上に寄与するとしている。同時に、既に整備されているさまざまなアンシラリーサービス市場など、英国電力事業から得られるノウハウを国内発電・送配電事業に還元することを目指す。

 JERAは、蓄電池を用いた需給変動への対応に関するノウハウを蓄積し、蓄電池を国内火力発電所の敷地内に設置して運転の効率化を検証する。東電PGは、アンシラリーサービスを含む多様な蓄電池ソリューションの提案力を高め、国内外における新規事業領域の開拓と拡大を加速するとしている。

 英国では、2020年までに再生可能エネルギーの導入比率を30%にすることを掲げており、日本と同様に再エネが電力系統に与える影響が拡大しつつある。

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