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「卒FIT」後、54%が「蓄電池などで自家消費」の意向

2019/02/21 12:35
工藤宗介=技術ライター
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 次世代エネルギー業界の調査・広報などを行う「タイナビ総研」を運営するグッドフェローズ(東京都品川区)は2月19日、太陽光発電設置者を対象に実施したアンケート調査結果を発表した。

 「10年間の売電期間の終了後はどうするか」を聞いたところ、54%が「蓄電池やエコキュート(ヒートッポンプ給湯機)などを導入して自家消費する」と回答した。

「10年の売電期間が終了したら、あなたはどうしますか?」
(出所:グッドフェローズ)
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 自家消費を選ぶ理由については、「(自宅が)オール電化でその方が経済的だから」「電気代を安く抑えたいから」など、経済効果を期待する一方、「電気料金が値上がりしそうだから」と電気料金の上昇に懸念を抱く声もあった。

 また、「震災を経験しエネルギー自給意識が高まったから」「昨年の台風による長期停電時に、昼間だけでも太陽光による発電の恩恵に授かることができたが、余剰発電分を蓄電し、夜間にも自家消費に回せるようにしたい」など、震災や台風による停電を経験してエネルギー自給自足への意識が高まったケースもあった。

 その他の回答としては、31%が「既存電力または他の新電力に切り替えて売電を続ける」と回答。その理由は「新たな設備投資はしたくないから」「年金生活者なので出金を抑えるため」など新たにコストかけたくない、「一番簡単にできそう」「面倒なことがしたくない」など手間をかけたくないという声が多数あった。「蓄電池を購入してメリットが出せる発電容量でないため」という回答もあった。

 また、6%は「電気自動車を購入する」と回答。その理由は「車への投資と同時に蓄電池の設備投資も行えるから」「燃料費も節約できるため」などがあった。なお、太陽光発電設置者に、今持っているまたは欲しい電気自動車を聞いたところ、1位は「日産リーフ」の33%、2位は「三菱アウトランダーPHEV」の15%、3位は「トヨタプリウス」の14%だった。

 太陽光発電設置者のうち蓄電池設置者は9%。蓄電池の設置理由は、47%が「非常用電源としての使用のため」、36%が「光熱費削減のため」、13%が「売電期間終了のため」だった。また、86%が蓄電池を購入して満足と回答し、理由は「蓄電池も併用することにより購入する電気を抑えられるため」「時間帯別料金で深夜電力を貯めて太陽光発電を効率的に運用出来るから」など、効率的に電気料金を抑えられたという声が多かった。一方、非所有者のうち69%が蓄電池を欲しいと回答した。

 インターネットによるアンケート調査で有効回答数は967人。調査期間は1月10日~23日。

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