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リサイクル大手の平林金属、太陽光パネルの分離・材料再利用に参入

2019/02/19 19:20
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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ジャンクションボックス分離装置
(出所:平林金属)
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アルミフレーム除去装置
(出所:平林金属)
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ガラス分離装置
(出所:平林金属)
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 鉄や非鉄金属、使用済み家電・自動車のリサイクルを手掛ける平林金属(岡山市)は2月18日、太陽光パネルのリサイクル(材料の再利用)に関する研究プロジェクトを開始すると発表した。

 岡山市北区御津高津に立地する「リサイクルファーム御津第二工場」に、太陽光パネルを部品ごとに分離・回収する装置を導入した。

 導入したのは、「ジャンクションボックス分離装置」、「アルミフレーム除去装置」、「ガラス分離装置」の三つの装置。このうち、「ガラス分離装置」は、ホットナイフ分離法と呼ばれる手法を採用し、エヌ・ピー・シー製の装置を導入した。

 いずれも、太陽光パネルに特有のリサイクル関連装置となる。こうした装置に、先行分野でも広く使われているシュレッダー、カッターなどをはじめとする装置や技術を組み合わせ、太陽光パネルのリサイクルに適した技術を開発していくとみられる。

 使用済み太陽光パネルの回収やリサイクル、適正処理は、太陽光発電市場が本格的に立ち上がって間がないことから、回収の仕組みや再利用技術も手探りの状況にある。

 今後、大量に排出される使用済みパネルに関しては、回収して適正に処理できるかが問われる。野ざらしにされたり、不適切な方法で処理されたりする状況は避けなければならないが、すでにこの点に関し、2017年秋に総務省から勧告を受けている(関連ニュース:「使用済み太陽光パネルの処理で法整備も検討」、総務省の勧告に環境省など回答)。

 回収の仕組みや関連法が整備され、先行している家電や自動車のリサイクル関連事業の大手である平林金属のような企業が、太陽光パネルのリサイクルに本格的に参入すれば、先行分野の知見を生かし、適切な手法や仕組みがいち早く確立できる可能性もあり、期待される(関連コラム:使用済み太陽光パネル、「外部積み立てを追い風に、リサイクル技術で革新」、ガラス再資源化協議会に聞く)。

 平林金属でも、今回の研究プロジェクトを通じて、太陽光パネルの大量廃棄時代に向け、より精緻なリサイクルスキームを構築したいとしている。

 同社は、太陽光発電協会(JPEA)が2018年8月に発表した、使用済み太陽光パネルの適正処理が可能な産業廃棄物中間処理会社の1社である(関連ニュース)。

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