「p型単結晶PERC」は成熟化、次は「n型」

 太陽電池セルの発電効率を改善するためには、「裏面不動態型セル(PERC:Passivated Emitter and Rear Cell)」や「ブラックシリコン」といった技術が主に活用されるが、これらに加えて「ハーフカットセル」(関連記事2)、「マルチバスバー(MBB)」、両面受光(関連記事3)(関連記事4)などの技術も併用することが増加している。

 p型シリコンでは、PERC技術が既に大量生産に移行している。2017年に建設されたPERCセルの製造設備の容量は42.38GWに達し、2016年の16.27GWと比較すると160.5%の増加となった。単結晶シリコンPERCセルの比率は、2017年に75%以上だったという。

 より高効率または高出力を実現するためには、p型PERCセルに前述の先端技術を組み合わせるか、n型シリコンで両面受光セルを開発するかのいずれかを選択することになる。

 しかし、n型シリコンはまだ開発初期段階にある。コスト面でも、n型単結晶シリコンウエハーの価格は現在、p型単結晶シリコンウエハーより20~30%割高となるため、n型の太陽電池セルはテクノロジー・トップランナーに適しているという。

 太陽電池産業ではp型シリコンのPERCパネルも新技術開発の焦点になっており、より低コストで効率の向上が見込めるとしている。量産フェーズへの移行でカギとなるのは、太陽電池セルの裏側の出力・W数の標準化にあり、メーカーと第三者認証機関に委ねられているという。

 太陽電池の先端技術の開発に関しては、2018年も単結晶シリコンPERCセルが多結晶と比較して価格性能比に優れる状況が続くと見込む。標準化が進めば、両面受光セルが徐々に片面受光セルを置き換える流れとなり、特にn型シリコンもテクノロジー・トップランナー・プログラムの段階から今後、主流になるとしている。