アルツハイマー病変検出法を検証へ、約2000の血液検体を分析

国立長寿医療研究センターと島津製作所

2019/02/01 13:00
近藤 寿成=スプール

 国立長寿医療研究センターと島津製作所は、オーストラリアのアルツハイマー病コホート研究の組織であるAIBL(Australian Imaging, Biomarker & Lifestyle Flagship Study of Ageing)、京都大学、東京大学、東京都健康長寿医療センター、近畿大学と共同で確立したアルツハイマー病変検出法を用い、約2000の血液検体の分析を開始した。

アルツハイマー病変検出法
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 高齢化が進む日本国内において、認知症患者は2025年に700万人を超えると予測されており、特にアルツハイマー病の対策が課題となっている。アルツハイマー病は、発症の20年以上前から脳内にアミロイドというタンパク質の蓄積が始まり、発症のリスクを高めると考えられている。

 今回の手法は、0.5mLと少量の血液から脳内のアミロイド蓄積度合いを推定できることから、いまだに存在していないアルツハイマー病根本治療薬や予防法の開発への貢献が期待される(関連記事)。そこで、この手法の精度や有用性を国際的な共同研究のなかで多角的に検証すべく、世界の研究機関から検体を収集し、分析を開始した。

 この取り組みは、日本医療研究開発機構(AMED)の長寿・障害総合研究事業 認知症研究開発事業「適時適切な医療・ケアを目指した、認知症の人等の全国的な情報登録・追跡を行う研究」(オレンジレジストリ研究)の一環として実施される。検体の測定は、島津製作所グループの島津テクノリサーチが担当し、2019年3月末に完了する予定だ。

 なお、島津製作所本社を会場とした国際シンポジウム「International Symposium on Biomarkers for Alzheimer’s Disease」が、オレンジレジストリ研究の主催で2019年3月22日に開催される。アルツハイマー病のバイオマーカーやコホート研究に関連した世界の第一人者が集まり、アルツハイマー病発症リスクの検出や早期介入について、最新知見の発表や意見交換が予定されている。

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